お客様からのご依頼
戸建てにお住まいのご年配の女性からの鍵開けについてのご相談のお電話がありました。ご主人とお二人で住んでいて、ご自身のみ正面玄関ではなく裏の勝手口のドアから出入りされるとのことでした。
戸建ての勝手口は、メインの玄関とは別に設けられる裏側の出入口です。庭や駐車場へのアクセス、ゴミ出し、近所への外出など、日常的な短時間の出入りに使われることが多くなります。本人にとっては「いつも使う出入口」として認識されているため、メイン玄関とは別の鍵を持ち歩いている方もいらっしゃいます。
近所を散歩しているうちにご主人が出かけてしまい、締め出されてしまったとのことでした。ご自身は財布と携帯電話しか持ち歩いておらず、鍵が手元にない状態でした。さらにご主人は携帯電話を持ち歩かない方とのことで連絡手段がなく、また、いつ帰ってくるのかもわからなかったので、今すぐ開けに来てほしいとのことで、調布市多摩川のお住まいへ向かいました。
同居人がいる住戸での締め出しトラブルは、本人と同居人のすれ違いから発生するパターンが典型的です。「いつも家に誰かいる」「すぐに帰ってくるはず」という暗黙の前提が、ふとした行き違いで崩れた瞬間に、家に入れない状況が発生します。今回のように同居人が携帯電話を持ち歩かない方の場合、連絡手段そのものが断たれてしまうため、本人での解決が極めて困難となります。
勝手口のドアは覗き穴から特殊工具を入れて外し、サムターンを操作して開錠しました。作業は30分程で完了しました。
勝手口の防犯仕様は、メイン玄関と比べて簡易な構造のシリンダーが採用されているケースが多くなります。覗き穴(ドアスコープ)が設置されている場合、ここから特殊工具を内部に挿入してサムターンを直接操作する手法が選択肢となります。メイン玄関と同等の高セキュリティシリンダーが採用されている場合は、対応手法も限られますが、今回は比較的シンプルな構造だったため、短時間での対応が可能でした。
このケースは同居人とお住まいの方によくある鍵トラブルとなります。同居人がすぐに帰ってくる、もしくはいつ戻ってくるかわかっている場合は良いのですが、いつもそうとは限りません。本人が外出するタイミングと、同居人が外出するタイミングが偶然重なってしまうことは、家族で生活する中で誰にでも起こり得る事象です。
近場であっても鍵を持って出て行ったほうが確実です。「ちょっとそこまで」という意識から鍵を持たずに出る習慣は、便利な反面、こうした突発的な締め出しのリスクを抱えています。特に高齢のご夫婦のみで暮らす世帯では、お互いの予定を完全に把握することが難しい場面もあるため、「自分の鍵は自分で持つ」を基本ルールにしておくと、こうした閉め出しトラブルの発生確率を下げることができます。
同居人がいる住戸の鍵運用の工夫としては、いくつかの選択肢があります。家族全員が鍵を1本ずつ常時携帯する習慣をつける、玄関近くに鍵を置く定位置を決めて出かける際に必ず持つようにする、暗証番号式の補助錠を導入して鍵を持たなくても入れる経路を確保する、信頼できる近隣の方にスペアキーを預けておくなどです。
携帯電話を持ち歩かない同居人がいる場合、連絡手段の確保も重要な備えとなります。お互いの外出予定を朝のうちに共有しておく、外出時にメモを残す習慣をつける、緊急時の連絡先として近隣の方や別居の家族の電話番号を本人と同居人の両方で把握しておくなど、トラブル時の連絡手段を多重化しておくと、いざという時の対応がスムーズに進みます。
調布市の作業事例








