鍵を開けられない!緊急時に知っておきたい鍵開けの方法

ドアを開けたい

鍵の紛失などで鍵を開けられなくなった場合、まずは自分で対処してみようと思う方が多いかもしれません。こちらでは、自分でできる鍵開けの方法について解説します。

自分でできる鍵開けの方法

鍵を開けられなくなった場合、一般的な方でも対処できるケースがあります。以下では、一般的な方ができる鍵開けの方法についてお話しします。

バンピング

バンピングは鍵をハンマーで押し込み、鍵穴内部のピンを回して開錠する方法です。通常は正しい鍵を挿さなければピンが邪魔になり回転できず、開錠できません。バンピングでは、衝撃を与えてトップピンを跳ねさせ、瞬間的に鍵が回転する状態にします。

必要なもの

    • ハンマー
    • 鍵(正しい鍵以外でも問題ない)

ハンマーは鍵を叩くために使用します。どんなものでも問題ありませんが、鍵を傷つけないようにラバータイプのものが好ましいでしょう。鍵は正しいものでなくても構いませんが、鍵穴に挿入できるサイズである必要があります。アパートやマンションの鍵であれば、同じサイズのものを近隣住民の方などから借りられるといいでしょう。

方法

一般的な鍵穴は外筒と内筒に分かれており、内筒が回転することで開錠します。施錠時はピンが刺さって回転を邪魔しているため、開錠することはできません。ピンはトップピンとボトムピンに分かれています。正しい鍵を挿入することで鍵のギザギザによってトップピンが外筒に、ボトムピンが内筒に正しく収まり回転できるようになります。

バンピングはハンマーで衝撃を与えることでトップピンを跳ねさせ、回転可能な状態にして開錠する方法です。鍵を挿して頭をハンマーで軽く叩きます。トップピンが跳ねるのは一瞬のため、ハンマーで鍵を叩きながら回転を加えておくことが必要です。回転の力が強すぎるとハンマーで叩いても鍵がうまく押し込まれないため、力のバランスを注意しましょう。

注意点

ハンマーで鍵を叩く強さが強すぎると、鍵が壊れてしまうことがあります。

ピッキング

ピッキングは鍵穴からピックでピンを持ち上げて開錠する方法です。実際に成功させるためには経験と技術が求められます。

必要なもの

    • ピック
    • テンションツール

ピックはピンを持ち上げるための道具です。本格的なピックは法律で専門業者以外の所持が禁止されています。細い棒状のもので代用が可能です。テンションツールは鍵穴にテンションをかける道具であり、こちらも一般の方がピッキングを行う場合は針金などで代用します。

方法

テンションツールで鍵穴にテンションをかけながら、ピックでピンを正しい高さに持ち上げます。すべてのピンを正しい高さまでも持ち上げると、鍵穴が回転する状態になります。

注意点

ピンを正しい高さまで持ち上げる作業は経験が必要です。ピッキングの作業は上級者向けであり、うまくいかないケースがあります。

破壊開錠

破壊開錠は、その名のとおり鍵を破壊して開錠する方法です。単に破壊するだけではなく、なるべく周辺にダメージを与えないよう効率的に破壊する工夫が求められます。

必要なもの

    • ドリル

一般的に、鍵を破壊する道具としてドリルを用います。専門的なものではなくても、ホームセンターで販売されているようなモデルで十分対応可能です。

方法

鍵を完全に破壊することでも開錠できますが、ドリルでシリンダーのみをくり抜くように破壊すれば、鍵が回るようになります。

注意点

ドリルで鍵を破壊する際に金属片が飛んでくることがあります。目などに入らないように注意してください。

自宅に入るなら窓から入る方法も

窓の鍵が開いていれば、窓から家に入って開錠することも可能です。特別な方法などはありません。最もシンプルな方法のため、鍵を開けられない場合はまず試してみてはいかがでしょうか。窓格子などが設定されている場合は、ドライバーで外します。

当然ながら窓の鍵を閉めている場合は利用できない方法です。鍵の紛失や故障に備えて窓の鍵を開けておく選択肢もありますが、セキュリティに問題があります。また、集合住宅で2階以上の部屋の場合は現実的に不可能です。

また、窓から入る様子や窓格子を外す作業を近隣の方に見られた場合は、泥棒と間違われる可能性があります。様々な方法を試しても開錠ができない場合のみ、実施することをおすすめします。

知識・技術なしで鍵開けするリスク

折れた鍵

上述した鍵開けの方法には、以下のようなリスクもあります。こうしたリスクも踏まえ、自分で開錠せずに専門業者に相談することも検討しましょう。

器具が鍵穴に残ってしまう

バンピングやピッキングは、鍵穴に器具を差し込む開錠方法です。力の入れ加減や方向を間違えると、器具が鍵穴から抜けなくなってしまうことがあります。結局、業者に頼んで器具の除去を依頼しなければならなくなるケースは少なくありません。

鍵が壊れて修復不可能になる

鍵が壊れてしまうこともあります。結局鍵を交換しなければならなくなるため、開錠としては失敗です。

近隣住民に怪しまれるリスク

自宅のドア前で長時間作業している様子は、近隣住民にとっては怪しく映る可能性があります。最悪の場合には、通報されてしまうことも考えられるでしょう。事情説明できれば問題ありませんが、余計な手間や時間が発生してしまいます。

すべての鍵を開けられるわけではない

開錠には、道具や知識が必要であり決して簡単ではありません。また、上述したようなリスクもあります。さらに、すべての鍵を開けられるわけではない点も問題です。結局、専門的な技術がなければ開けられない鍵だとわかった場合、かけた労力が無駄になってしまいます。

鍵開けの専門業者に依頼する

業者に問い合わせる

鍵を開けられない場合、最も安心・安全・確実な方法は鍵開けの専門業者への依頼です。

鍵の専門業者は、鍵トラブルが発生している現場に駆けつけ、解決するサービスを提供しています。代表的なサービスは鍵開け、鍵の修理、鍵の作成、鍵の交換などです。扉の鍵だけではなく、車や金庫などの鍵トラブルにも対応しています。

鍵開けに必要な専門用具を所持しており、技術を磨く研修も受けているため、鍵トラブルをスピーディーに解決してくれます。また、いつ起きるかわからない鍵トラブルに備え、24時間対応の業者が多い点も特徴です。

作業内容に応じた費用が発生しますが、多くの鍵トラブルを解決できるため基本的には専門業者に依頼することをおすすめします。以下では鍵開けの専門業者に依頼し、鍵開けをしてもらう手順をご紹介しましょう。

電話

まずは、鍵トラブルが発生したエリアをカバーしている専門業者の連絡先を調べる必要があります。近年はスマホがあるため、家に入れない状態でも簡単に専門業者を調べることが可能です。検索の際は、エリア名と「鍵開け」といったサービスの名前で検索しましょう。早朝や夜遅い場合は、「24時間」などのキーワードも加えておくと確実です。

電話の際は、起きている鍵トラブルの内容を具体的に説明しましょう。住所などを伝えると、スタッフの到着目安時間などが案内されます。

作業

スタッフが到着すると、鍵の状態確認が始まります。鍵が開かない場合の作業として鍵開け、鍵交換、鍵の作成などがありますが、いずれの場合も料金がアナウンスされ、内容を説明したうえで開始されます。そのため、通常は後から納得できない料金が発生することはありません。

作業時間は内容によりますが、鍵開けであればそれほど時間はかかりません。一般的には5~15分で完了します。鍵の種類や状態から時間がかかりそうだと判断された場合は、作業開始前に見込み時間が案内されます。

支払い

作業完了後、支払いをして終了です。業者によって対応している支払い方法が異なります。基本的には、現金を用意しておくと安心です。

鍵の紛失に気づいた場合にすべきこと

鍵を開けられなくなる代表的なシチュエーションといえるのが「鍵の紛失」ではないでしょうか。

ご紹介したような自分での鍵開け方法、もしくは業者への依頼によって開錠できますが、その前にまずやっておかなければならないことがあります。忘れると大きなトラブルに発展することもあるため注意が必要です。

鍵の紛失に気づいた際にすべきことをご紹介します。

警察への遺失届

まずは、最寄りの警察に相談していましょう。誰かが善意で鍵を届けてくれている可能性があります。届いていない場合は、遺失届を出して、鍵が見つかった際に連絡が来るように手配しておきましょう。第三者が鍵を見つけた場合は犯罪に利用されることもあるため、防犯のためにも遺失届を出しておくことは大切です。

警察に足を運べない場合も、連絡しておくことをおすすめします。電話だけど一時的な遺失届を受け付けてくれる場合があります。

管理会社への連絡

賃貸物件の場合、管理会社や大家さんへの連絡が必要です。管理会社が合鍵を保管しているケースがあるため、持ってきてもらえば開錠できます。24時間対応を行っている管理会社であれば、夜遅くでも相談できるでしょう。大家さんの自己管理物件に住んでいる場合も、基本的には時間を問わず連絡しておくのが無難です。

鍵が見つからない場合も、その後の対応については管理会社や大家さんの指示を仰ぐことになります。通常は防犯上の観点から鍵を交換するのが一般的です。

警察に遺失届を出していた場合などは紛失からしばらくたってから見つかるケースもありますが、この場合も基本的には鍵交換が好ましいと考えられています。これは、悪意ある第三者が警察に届ける前に合鍵を作成している可能性があるためです。

もう一度、思い当たる場所を探してみる

すでに鍵を探していた場合も、もう一度思い当たる場所を探してみましょう。紛失した直後は冷静さを欠き、細かい箇所を探せていない場合があります。落ち着いて探してみると、まさかと思うような単純な場所で見つかることも少なくありません。

鍵があるのに開かない場合

鍵の紛失によって鍵を開けられないケースのほか、鍵があるのにもかかわらず開けられないケースも考えられます。鍵が手元にあるという点では一安心ですが、自宅に入れないという点では変わりません。

鍵が刺さらないケースと、鍵が回らないケースが考えられます。いずれも無理に鍵を開けようとすると事態が悪化してしまうことも考えられるため、早めに専門業者に相談することをおすすめします。

以下では、それぞれのケースについて解説します。

鍵が刺さらない

鍵が刺さらない場合は、鍵穴にホコリがたまっているのかもしれません。清潔なハンカチで鍵穴を溝の部分までしっかりと拭き取りましょう。特に屋外に面している鍵穴の場合は砂ぼこりが入っていることが多いため、息を吹きかけてホコリを出してやることも大切です。

潤滑油を鍵穴に入れると鍵がスムーズに入るようになることがあります。ただし、専用の潤滑油を使うように注意してください。潤滑油の種類によっては、ベタつきによりホコリが増えてしまうことがあります。

入らない鍵を無理矢理入れるのは禁物です。鍵が折れてしまうことがあります。

鍵が回らない

鍵が回らないケースも目立ちます。この場合も、鍵穴につまったホコリや鍵・鍵穴の経年劣化が原因です。やはり、無理矢理に回すと鍵や鍵穴の破損に繋がりますので注意しましょう。

鍵穴が回らない場合も、安心・確実に解決したい場合は専門業者に修理を依頼しましょう。こうしたトラブルが起きる前には、鍵が引っかかるなど、なんらかのサインがあるはずです。放置していると、突然鍵が回らなくなってしまうことが予想されます。そのため、「鍵の調子が悪くなってきた」という段階で早めに対処しておきましょう。

 

鍵が開かない場合に自分でできる鍵開けの方法についてお話ししました。自分で解決したい場合は今回ご紹介したような方法を試してみてください。しかし、いずれも経験がない場合はうまくいかないケースがあります。試してみて鍵が開かない場合は、無理をせず鍵開けの専門業者に相談してください。「出張 鍵屋 東横救急」は鍵開けのご相談に数多く対応してまいりました。お気軽にご連絡ください。

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