お客様からのご依頼
自動ドアの鍵が故障したので交換したいとご相談をいただきました。
店舗の自動ドアは、商業施設や飲食店、サービス業の店舗で広く採用されている出入口設備です。お客様や従業員の出入りが頻繁な場所では、扉本体・センサー・モーター・錠前の各部品が比較的早いサイクルで劣化していきます。住宅の玄関と比べて開閉頻度が桁違いに多いため、メンテナンスの重要性も高まります。
今から最短でいつ頃来れそうなのか聞かれ、同じ調布市内に作業員がおり、すぐに調布市東つつじが丘の店舗に向かうことになりました。到着は15分ほどでした。
店舗の鍵トラブルは、業務時間中に発生すると営業に直接影響するため、緊急性が高い案件となります。お客様の出入りが止まる、商品の搬入ができない、レジ業務に影響が出るなど、複数の問題が同時に発生します。エリア担当の作業員が至近距離にいる場合、こうした短時間での到着が可能となります。
ガラス扉の外側からのぞき込むことができてしまい、サムターンとなっているのでわかる相手にとっては「侵入しやすい」状況でした。
ガラス製の自動ドアは、視認性の高さで店舗の内部を見せる演出ができる一方、扉内側のサムターンが外部から目視できる状況を作り出すという防犯上の課題があります。サムターン(つまみ式の施錠機構)の位置が見えると、サムターン回しと呼ばれる不正開錠手法の対象になりやすくなります。
サムターン回しは、ガラスを割って手を入れる、ドアと枠の隙間から工具を挿入する、覗き穴や郵便受けから工具を入れるなどの手法でサムターンを直接操作してロックを解除する手口です。シリンダー側を強化しても、内側からの直接操作で開けられるという侵入経路として知られています。
そのため、内側にだけシリンダー錠に付け替えるという方法をとり、セキュリティ性能を高めることが可能になりました。作業は60分で完了。
サムターンの代わりに内側にシリンダー錠を取り付ける選択は、サムターン回し対策として効果的な手法です。内側からの解錠も鍵が必要になるため、外部からサムターンを直接操作する手口が物理的に通用しなくなります。一方で、内側からも鍵を必要とする運用は、緊急時の避難経路の確保という観点では制約となるため、店舗の業態と運用方針に応じた判断が必要です。
店舗の場合、営業時間中は内側からも頻繁に開閉が必要なケースが多いため、シリンダー錠の追加だけでなく、運用ルールも合わせて整える必要があります。開店時にロックを解除しておき、閉店時に再度施錠する流れであれば、営業中の出入りには支障が出ません。
また、サムターンも回せないようにサムターン回しの防止カバーを取り付けし、防犯性を高めました。
サムターン回し防止カバーは、サムターンを物理的に覆って外部からの工具操作を妨げる部品です。シリコンゴム製や金属製のカバーをサムターンの周りに取り付けることで、外部からの工具がサムターンに直接届かないようにします。本人がカバーを開閉してサムターンを操作する仕組みのため、日常の使用感への影響は最小限に抑えられます。
シリンダー錠の追加とサムターン回し防止カバーの組み合わせは、サムターン回し対策として複合的な効果を発揮します。シリンダー錠で内側からの解錠も鍵が必要にすると同時に、サムターン側にも物理的な保護を施すことで、複数の経路からの不正開錠を妨げる構造となります。
店舗のセキュリティ強化では、複数の対策を組み合わせるアプローチが効果的です。シリンダー本体の防犯性能、サムターンの保護、扉枠の補強、防犯カメラの設置、警報装置の導入など、複数の要素を組み合わせることで、不正侵入を試みる側にとっての「侵入コスト」を大幅に高められます。
ガラス扉の店舗特有の防犯課題としては、いくつかあります。視認性の高さによる内部の状況把握のしやすさ、ガラス破りへの脆弱性、サムターン操作の対象となりやすい構造などです。これらに対しては、防犯フィルムの貼付、強化ガラスへの切り替え、サムターン対策の徹底などの追加対策が選択肢となります。
店舗運営者にとって、設備の防犯性能は事業の継続性に直結する要素です。万が一の侵入被害が発生すると、商品の盗難、現金の被害、業務情報の流出、復旧期間中の営業損失など、複数の影響が累積します。日常的な防犯対策への投資は、こうしたリスクを未然に防ぐための合理的な選択となります。
60分という作業時間は、シリンダー追加とサムターン回し防止カバーの取り付けという複合的な作業として、効率的な範囲です。営業時間外の対応で進められれば、店舗運営への影響なく防犯強化が完了できます。
調布市の作業事例








