お客様からのご依頼
ある日、当店に「家の金庫がどうしても開かないんです」というお電話が入りました。すぐにご自宅へお伺いし、まずはお客様から詳しい状況をお聞きしました。お使いの金庫はかなり前に購入された古いモデルで、これまで一度もメンテナンスをしたことがないとのこと。暗証番号自体は覚えているのに、何度試しても開かないとお困りのご様子でした。
現場で金庫を確認すると、ダイヤル式のタイプでした。私たちの経験上、このタイプの金庫は年数が経つにつれて内部の精度が落ち、正しい番号を合わせていても開かなくなることがあります。そこでまず、ダイヤル部分の動きや感度を丁寧にチェックし、必要な微調整を行いました。
そのうえで、ダイヤルをゆっくりと回しながら、わずかな引っかかりやクリック感を指先で感じ取っていきます。数字を一つひとつ探るように、慎重に作業を進めました。お客様は少し離れたところで不安そうに見守っておられましたが、私たちも集中して金庫の状態を読み取っていきます。
数回の試行を重ねたのち、ダイヤルをある位置に合わせた瞬間、「カチッ」という小さな音とともにロックが外れ、金庫の扉がゆっくりと開きました。中身が無事であることを確認されたお客様は、ほっとした表情で何度もお礼をおっしゃっていました。作業後には、今後同じトラブルを防ぐためのメンテナンスや買い替えのタイミングについてもご説明し、安心してお使いいただけるようアドバイスさせていただきました。

府中市の作業事例









