お客様からのご依頼
少しめずらしいご相談をいただきました。ご家庭でお使いの金庫の鍵を失くしてしまい、中には大事な書類や貴重品が入っているとのことでした。お客様は不安そうな声でお電話くださり、私たちは必要な道具一式を準備して、すぐに現場へ向かいました。
ご自宅に到着して状況を確認すると、金庫は比較的新しいデジタルタイプ。鍵を紛失しているうえに、暗証番号も思い出せないとのことで、通常よりも慎重な対応が必要なケースでした。まずは金庫を購入された時期や、ふだんどのくらい使用しているか、保証書や取扱説明書が残っているかなどをお伺いし、内部のセキュリティ仕様をある程度絞り込んでいきます。こうした情報は、最適な開錠方法を選ぶうえでとても重要です。
方針が決まったところで、金庫本体を壊さずに開ける「非破壊開錠」を目指し、専用の開錠ツールを使って作業を開始しました。デジタルロックはメーカーごとに仕組みや特徴が異なりますが、ちょうど今回のメーカーの金庫は、過去にも何度か対応したことがあるタイプでした。その経験を活かしながら、内部の反応を確かめつつ、一つひとつ手順を進めていきます。
お客様がそばで見守る中、時間をかけて慎重に操作を続けると、やがてロックが解除される感触が伝わり、金庫の扉が静かに開きました。中身が無事であることを確認されたお客様は、ほっとした表情で「本当に助かりました」と何度もおっしゃっていました。今回もまた、積み重ねてきた知識と技術がお役に立てた案件となりました。

豊島区の作業事例









