お客様からのご依頼
中古マンションを購入したので、新しい鍵と交換したいというご相談をいただきました。お客様のご都合の良いお時間をお伺いし、ご予約で当日向かいました。
中古マンションを購入した直後の鍵交換は、新生活を始める前の防犯対策の基本となります。前の所有者がどのような鍵管理をしていたか、過去に何本のスペアキーが作られていたか、不動産売買の手続き中に内見や引き渡しで何人が鍵に触れたかなど、新しい所有者には把握しきれない経緯があります。新規に鍵を交換することで、こうした不確定要素を一度リセットできます。
マンションは杉並区浜田山にあり、すぐにお客様と合流し、ドアの大きさ、厚み、鍵穴のサイズ等基本的なサイズの調査を開始しました。鍵交換の現場では、シリンダー単体のサイズだけでなく、扉本体の厚み、既存錠ケースの規格、フロントプレートの形状、サムターン側の互換性など、複数の寸法を確認する必要があります。これらの寸法に合った製品でなければ、取り付けができないか、無理に取り付けても動作不良の原因になります。
中古でも鍵はセキュリティが高いものに交換希望とのことでしたので、いくつかサンプルキーをお出ししながらご提案しました。中古マンションは新築と比べて売買価格が抑えられる代わりに、設備の状態にばらつきがあります。前の所有者が長年使い続けた古い世代のシリンダーがそのまま残っているケースも珍しくなく、購入直後の鍵交換と同時に防犯性能をアップグレードする選択は合理的です。
今回のお客様は四方向から多数のピンタンブラーを備えた高機能性のピンシリンダーである、MIWA JNに交換することになりました。MIWA JNは、PRシリンダーをさらに改良した上位グレードのシリーズで、ピンの配置を4方向(上下左右)に配置した4ウェイマルチピンタンブラー構造を採用しています。
JNシリンダーの構造的特徴は、ピンを4方向すべてに配置することで、ピッキング工具の操作方向に対する複合的な抵抗を生み出している点にあります。従来のディンプルキーが上下方向中心のピン配置だったのに対し、JNは全方向にピンが配置されているため、ピッキングを試みる側にとっては正解の組み合わせを探る難易度が桁違いに上がります。
JNはCP認定を取得した代表的なシリンダーの一つで、警察庁・国土交通省などが関与する官民合同会議の試験で耐ピッキング・耐破壊性能5分以上が確認された製品です。防犯シリンダーの選定基準として広く用いられるCP認定は、家庭用シリンダーの中でも高い防犯性能を示す指標となっています。
合鍵作成にもメーカー登録カードによる規制があり、登録されている所有者以外は正規ルートでの複製ができない仕組みです。中古マンションを購入したお客様にとっては、前の所有者が作成していた可能性のあるスペアキーが、新しいJNシリンダーに切り替えた瞬間にすべて無効化されるため、過去のリスクが完全に切り離されます。
作業はおよそ30分程でした。シリンダー単体の交換で対応できる構造だったため、既存の錠ケースをそのまま流用でき、扉本体への加工は不要でした。古いシリンダーを取り外し、新しいJNシリンダーをセットして固定し直す手順で、動作確認まで含めて短時間での作業完了となりました。
動作確認では、新しい鍵での施解錠、内側サムターンからの操作、空締めの動作などを一通りチェックしました。引っかかりや空回りがないことを確認した上で作業完了とし、新しい鍵をお客様に引き渡しました。
中古マンション購入後の鍵交換は、引き渡しから入居前のタイミングで進めるのが理想的です。引っ越し作業が始まる前であれば、鍵交換のための業者立ち会いも段取りしやすく、入居後の生活への影響もありません。物件購入の手続きが終盤に差し掛かったタイミングで、鍵交換の業者を選定しておくと、引き渡し当日または翌日の対応がスムーズに進みます。
杉並区の作業事例








