認知症の徘徊防止対策として玄関高所にMIWA U9を追加設置

サービス内容
鍵交換
作業内容・修理箇所
ドア
ご依頼地域
中野区 弥生町
作業時間
25分

お客様からのご依頼

玄関の鍵をもう一か所新たに追加したいとのことで、鍵の取付に関するご相談のお電話がありました。できれば本日中に作業を行ってほしいと、ややお急ぎでもいらっしゃいました。

場所は中野区弥生町の戸建てにお住まいでしたので、同じく中野区担当の作業員に向かってもらいました。鍵の取付理由は、先月から同居しているご親族の認知症が進行したため、夜中の徘徊防止の対策のためでした。

認知症の進行に伴う徘徊行動は、ご本人とご家族の双方にとって深刻な問題となります。徘徊中の事故、行方不明、低体温症や熱中症のリスクなど、命に関わる事態に発展する可能性もあります。特に夜間の徘徊は、ご家族が就寝中の時間帯に発生することが多く、気づいた時にはすでに自宅から離れた場所にいるというケースも珍しくありません。

認知症の徘徊対策には、複数のアプローチがあります。介護施設への入所、ご家族による見守りの強化、GPS付き徘徊感知センサーの導入、ベッドからの離床センサー、玄関への追加の鍵設置などです。今回のケースでは、追加の鍵設置という物理的な対策が選択されました。

ドアの高い位置にMIWA U9の鍵を一か所取り付けを行いました。認知症の徘徊防止対策として鍵を高所に設置するアプローチは、複数の介護現場で取り入れられている手法です。通常の使用時(家族の出入り)では支障がない高さに設置することで、ご本人が無意識に玄関に向かった際、目線や手の届く位置に鍵がないため、開錠動作に至りにくくなる効果が期待できます。

ただし、この対策には倫理的な側面と実務的な側面の両方で考慮すべき点があります。倫理的な側面では、ご本人の行動を物理的に制限することの是非があり、ご家族の介護方針や本人の意思尊重とのバランスが問われます。実務的な側面では、緊急時(火災や地震など)にご本人が自力で避難できる経路を確保しておく必要があり、完全な閉じ込めは避けなければなりません。

MIWA U9は、ロータリーディスクタンブラー方式と呼ばれる構造を持つギザ鍵タイプのシリンダーで、9枚のディスクが鍵の形状に合わせて回転することで開錠する仕組みです。ギザ鍵タイプとしては比較的防犯性能が高く、追加の鍵としての設置にも適切な選択肢となります。

U9シリンダーが選ばれた背景には、コストパフォーマンスの高さもあります。追加で設置する鍵は、玄関本錠ほどの最高グレード(MIWA PR、JN、GOAL V18など)である必要は必ずしもなく、徘徊防止の目的を達成できる範囲で適切なグレードを選定することが現実的です。

しばらく様子を見て、症状が改善されない、悪化する場合は部屋の中にも鍵の取付をお願いするかもしれないとのことで、作業員の名刺をお渡しし、ひとまずこちらの現場案件は終了となりました。認知症の進行状況によって、必要な対策の範囲が変わります。徘徊が玄関だけでなく家の中の特定の部屋(キッチン、浴室など)に及ぶ場合、追加の鍵設置が必要になることもあります。

認知症介護における鍵の取り扱いは、ご家族の介護方針と密接に関わります。すべての扉に鍵を取り付けて行動を制限する方向、見守りセンサーやGPSデバイスで動きを把握しつつ行動の自由は保つ方向、介護施設の利用を検討する方向など、複数の選択肢の中から、ご本人とご家族にとって最適なバランスを探る必要があります。

地域包括支援センター、ケアマネージャー、認知症の専門医など、専門家との連携の中で介護方針を整える過程で、鍵の設置や撤去のタイミングも検討されます。業者としては、技術的な施工を担当しつつ、必要に応じて鍵の追加・撤去・変更にも柔軟に対応できる体制があると、長期的な介護のサポートの一部として機能します。

ご依頼いただきありがとうございます!

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