金庫の開け方は種類によって異なります。今回はテンキー式金庫が開かなくなってしまう原因と、その開け方について解説していきます。
目次
テンキー式金庫が開かない原因と対策
テンキー式金庫が開かない原因やその対策方法について、それぞれご説明します。いつも通りに開ける操作をしたのに扉が開かないとき、原因と対策を事前に知っておくことでスムーズに対処ができるようになります。
暗証番号の誤入力
暗証番号忘れの対応策についてお伝えします。
まず最初に、金庫メーカーから提供された初期設定の暗証番号を確認する方法があります。取扱説明書や金庫に貼られたラベルなどを確認し、初期設定の暗証番号を見つけてください。もし見つかった場合は、その暗証番号を使用して金庫を開けることができます。
もし初期設定の暗証番号が見つからない場合は、メーカーに連絡してサポートを求めることも一つの方法です。メーカーや販売店に金庫のモデル名や製造番号を伝え、暗証番号を初期化するためのサポートを受けることができます。また、一部の金庫では、暗証番号をリセットするためのマスターキーが付属している場合があります。このマスターキーを使用して暗証番号を新しく設定することができます。
暗証番号の管理は慎重に行い、必要な場合に備えて安全な場所に記録しておくことが重要です。また、メーカーや専門家のサポートを受けながら、適切な対応策を講じることで、安心して金庫をご利用いただけます。
暗証番号の誤入力によるロックアウト解除方法
多くのテンキー式金庫は、防犯対策として暗証番号の誤入力を一定回数超えるとロックアウトされる機能が備わっています。このロックアウト機能が作動すると、一定時間金庫の操作ができなくなります。一般的には、10~15分間操作ができなくなることが多いですが、製品によってはさらに長い時間がかかることもあります。
ロックアウト状態になった場合、以下の手順で対応します:
- 冷静に待つ:ロックアウト時間が過ぎるまで、何もせずに待ちましょう。この間に無理な操作を続けると、ロックアウト時間がさらに延長されることがあります。
- 再度入力を試みる:ロックアウトが解除されたら、再度正しい暗証番号を慎重に入力します。暗証番号がわからない場合は、非常解錠用の鍵やリセットボタンを利用する方法も検討してください。
このロックアウト機能は、金庫を守るために非常に重要ですが、誤操作を防ぐために普段から暗証番号の管理を徹底することが大切です。
電池切れや電池の劣化
「鍵を持っているし、暗証番号も正しいはずなのにテンキー式金庫が開かない…」という状態の場合には、電池切れの可能性も推測できます。これは、電池が消耗し内部の鍵開けが上手く行かなくなっているために開かないことが多いケースです。
ただし、すでに開かなくなった金庫に対しては鍵開け専門業者に依頼し開けてもらことが前提となります。
もし、開くことは開くけど反応が悪い、一発で開かなくなってきたなどの症状が見受けられる場合は、電池交換を自力で行うことも可能です。
自力で交換をする手順については、ここをクリック!
温度や湿度の影響
テンキー式金庫は、温度や湿度の変化に非常に敏感です。特に寒冷地や高湿度の場所では、電池の性能が低下し、テンキーの反応が鈍くなることがあります。これにより、金庫が正常に開かなくなることがあるため、以下の対策を講じることが推奨されます。
- 温度管理
- 湿度管理
- 定期的な点検
金庫を設置する場所の温度が低すぎる場合は、電池を交換する前に少し暖めるとよいでしょう。寒さで電池が機能しなくなっている場合、温めることで再び正常に動作することがあります。
高湿度環境では、電池の液漏れや内部の基盤が腐食するリスクがあります。金庫はできるだけ乾燥した場所に設置し、必要に応じて除湿機を使用することが効果的です。
温度や湿度による影響を最小限に抑えるため、金庫内部を定期的に点検し、問題がないか確認する習慣をつけましょう。
物を詰め込みすぎている
金庫内に物を詰め込み過ぎていると、その物によって扉が押され、デッドボルト(施錠するためのカンヌキ)が引っかかってしまい、鍵が開かなくなってしまう原因となります。予防策として、あまり物を入れすぎないように注意しましょう。入れるものが多くなってきたと感じたら、ひと回り大きい金庫を用意すると安心です。
暗証番号がリセットされた
テンキー式金庫の中には、電池切れの状態が長い間続くと番号がリセットされてしまうものもあります。その場合は、金庫の初期設定時の暗証番号に戻ってしまうので、電池交換をした後に初期設定番号を入力する必要があります。
金庫内部の故障や不良
もし内部の故障で開かなくなってしまった場合は、技術的な力なくして開けることはできません。相談先としては金庫メーカーと鍵専門業者の2つがあります。
- ・金庫メーカーへ相談
- ・鍵専門業者へ相談
製品の取扱説明書や製品に同梱されているサポート連絡先を確認してください。その他、電話やウェブサイトを通じてサポート先へ連絡できます。
急ぎの対応を希望する場合は、鍵開けの専門業者へ依頼することをおすすめします。出張サービスを行う鍵業者が多いため、対応エリアの場合は現地へ駆け付けてもらう方法が最短で問題を解決できます。
問い合わせ時には出来るだけ詳しく説明できるよう、「製品情報」「いつ頃購入したか」「金庫の保管場所の状況」などの情報をが説明でき事前に用意しておきましょう。
テンキーが反応しない
テンキーが反応しない場合、まず最初に電池の残量をチェックしてみましょう。電池が十分に充電されていない場合、テンキーが正しく動作しないことがあります。また、テンキーのボタンが汚れている場合も反応しないことがありますので、清掃することをお勧めします。
自力で試せるテンキー式金庫の開け方
非常解錠用の鍵やマスターキーを使った開錠方法
テンキー式金庫には、暗証番号を忘れてしまったり、電池が切れてしまった場合に備えて、非常解錠用の鍵やマスターキーが付属していることがあります。この非常解錠用の鍵は、金庫の裏側や底面にある鍵穴に差し込み、回すことで簡単に金庫を開けることが可能です。以下の手順で非常解錠を試してみてください。
- 金庫の裏側または底面にある鍵穴を確認します。
- 付属の非常解錠用の鍵を鍵穴に差し込み、ゆっくりと回します。
- 鍵を回しながら、金庫の扉を開けます。
もし鍵が見つからない場合や、鍵を紛失してしまった場合は、金庫メーカーに問い合わせて新しい鍵を取り寄せることができます。ただし、取り寄せには時間がかかることがあるため、急ぎの場合は専門業者に依頼するのがよいでしょう。
リセットボタンの使用
リセットボタンの使用方法について解説します。まず、金庫の裏側や内部にリセットボタンがあることが一般的です。このボタンを押すことで、暗証番号をリセットすることができます。使用方法は、製品ごとに異なるため、必ず取扱説明書を参照してください。リセットを行う際には、新しい暗証番号を設定する手順も確認しておくことがポイントです。ボタンの位置や押し方、設定手順については、メーカーが提供する情報を入念に確認しましょう。
電池交換をする
まず最も重要なのは、電池交換の際に金庫の電源を必ずオフにすることです。これは、誤って金庫がロックされたり、電子部品が損傷するのを防ぐためです。
また、電池交換を行う際には使用する電池の種類に注意してください。メーカーが推奨する電池を使用することで、金庫の正しい機能を保つことができます。
セットの際、間違った極性で電池をセットすると金庫の故障や破損の原因になります。電池交換後は、必ず金庫の動作を確認しましょう。
交換の手順
- STEP1.電池カバーを探す
- 金庫の前面または側面に電池カバーが設置されています。テンキーパネルの裏側にある場合もありますので、注意深く探しましょう。
- STEP2.電池カバーを開ける
- 電池カバーがスライド式の場合は、指でスライドさせて開けます。ネジで固定されている場合は、ドライバーを使ってネジを外します。
- STEP3.古い電池を取り出す
- 古い電池を取り出します。このとき、電池の+(プラス)と-(マイナス)の向きを確認しておきましょう。
- STEP4.新しい電池を挿入する
- 新しい電池を+(プラス)と-(マイナス)の向きを正しく合わせて挿入します。
- STEP5.電池カバーを閉める
- 電池カバーを元の位置に戻し、しっかりと固定します。ネジを使って固定する場合は、ドライバーでしっかりと締めます。
- STEP6.金庫の動作を確認する
- テンキーを操作して金庫が正常に動作することを確認します。もし動作しない場合は、電池の向きや接触不良を確認してください。
テンキー式金庫の鍵開けは業者へ依頼が安全
テンキー式金庫が開かなくなった場合、原因によっては専門的な知識がないと自力で解錠するのは難しいことがあります。また、無理に開けようとすると、金庫内部のデッドボルトや電子基盤に損傷を与え、修理費用がかさむ原因となることも少なくありません。
専門業者では実績と経験、開けるための専用の道具を用いて安全に解錠できるため、おすすめです。テンキー式金庫がどうしても開かなくなってしまったときは、一度鍵開けの専門業者へ相談し費用の概算を聞いてから判断しましょう。