お客様からのご依頼
練馬区大泉町のマンションに引っ越してきて2、3日というご夫婦から、玄関ドアの鍵を新しいものに交換したいという連絡が入った。前の入居者と同じ鍵をそのまま使い続けることに不安があり、引っ越しのタイミングで一度防犯性の高い鍵に切り替えておきたいという意向だった。賃貸物件でも分譲マンションでも、入居直後の鍵交換は最初に検討される防犯対策の一つで、過去に何本のスペアキーが出回っているか把握できない以上、合理的な判断と言える。
ご夫婦は事前にネットで鍵の種類を調べており、その中でMIWAのPRシリンダーが候補に挙がっていた。鍵の形状と備わっている防犯機能の両面で気に入っているとのことだったが、実際にお住まいの玄関ドアにこのシリンダーが取り付け可能かは、ドア厚や既存錠ケースの規格を現地で確認しないと判断できないため、現地調査を兼ねた見積もりに伺うことになった。
現場でドアを確認したところ、ドア厚と既存錠ケースのバックセット寸法、フロント形状はMIWA PRシリンダーの対応範囲に収まっており、問題なく取り付けが可能と判明した。ご夫婦は気に入っていた鍵がそのまま使えることに安心した様子だった。
MIWA PRシリンダーは、鍵表面に複数のくぼみを設けたディンプルキー形状の代表的なシリンダーで、鍵側のくぼみに対応する複数列のピンが噛み合う構造になっている。従来のギザ鍵が鍵山の凹凸で1列のピンを揃えるのに対し、PRシリンダーはピンを複数方向に配置しているため、ピッキング耐性が格段に高い。防犯性能の指標として知られるCP認定(防犯性能の高い建物部品)を取得した鍵の代表格で、警察庁・国土交通省などが関与する官民合同会議の試験で耐ピッキング・耐破壊性能5分以上が確認されたシリンダーのみが認定対象となっている。
さらに、PRシリンダーには内部にロッキングバーが組み込まれている。これは、正規の鍵以外で内部ピンを正しい位置に揃えてもバーが解除されない限りシリンダーが回転しない構造で、ピッキングに対する二重のロックとして機能する。合鍵作成にも独自の規制があり、メーカー発行のセキュリティカードがないと合鍵を作ることができない仕組みになっている。これにより、誰かが拾った鍵から無断で複製されるリスクが大幅に低減される。
もう一つの実用上の特徴がリバーシブルキー形状である点だ。キーの表裏どちらの向きでも問題なく差し込めるため、暗い玄関先や荷物で手がふさがった状態でも、向きを確認せずに使える。日常の使い勝手としてこの違いは大きく、引っ越しを機にディンプルキーへ切り替えた人が「もう以前のギザ鍵には戻れない」と感じる理由の一つになっている。
取り付け作業は、既存シリンダーの固定ピンを抜いて古いシリンダーを錠ケースから外し、新しいPRシリンダーをセットして再び固定ピンで止める手順で進めた。錠ケース本体はそのまま流用できる構造のため、今回はシリンダーのみの交換となる。動作確認として、外側からの開閉、内側サムターンからの開閉、空締めの動作などを一通りチェックし、引っかかりや空回りがないことを確認して作業完了。所要時間は30分だった。
練馬区の作業事例








