お客様からのご依頼
新しい家に引っ越してきたところ、前の住居人と同じ鍵がそのまま使われていることが分かり、入居者の方で鍵交換を依頼する必要があるという相談が入った。賃貸物件では物件によって鍵交換の運用方針が異なり、管理会社や大家が入居時に必ず新品に交換する物件と、入居者の判断・負担で交換する物件がある。今回は後者のパターンで、防犯上不安があるためなるべく早く交換したいという主旨だった。
住所を聞くと調布市国領町のアパートとのこと。連絡をいただいた頃、三鷹市で別の作業を終えた作業員がいたため、まずは出張費無料での見積もりに伺うことになった。住人は1週間前に引っ越してきたばかりで、入居後の各種手続きもまだ完了していない状態だった。
賃貸物件の鍵交換で「前の住居人と同じ鍵のまま」というのは、防犯上は非常に望ましくない状態だ。退去した元住人がスペアキーを返却せずに保持している可能性、退去時に鍵の管理が不十分でどこかに残っている可能性、さらには元住人の知人や家族が合鍵を持っている可能性など、第三者が新住人の留守中に侵入できる経路が残ったままになっている。入居から1週間という状態でも、こうしたリスクを抱えながら生活するのはストレスが大きい。
サンプルキーを実際に住人に見せながら、どの鍵に交換するかを一緒に決めていった。ディンプルキーの各シリーズ、ギザ鍵の現行モデル、それぞれの防犯性能と価格帯の違いを実物と説明資料を使って比較する形で進めた。住人は防犯性能を重視しつつ、コストも抑えたいという要望があり、両方のバランスを考慮した選定が必要になった。
最終的に、耐ドリル性能と耐ピッキング性能の両方を備えたGOAL社のGV(グランブイ)シリンダーへ交換することになった。GOAL GVはディンプルキーの一種で、シリンダー内部に複数列のピンを配置した構造を持ち、ピッキングに対する耐性が高い。さらに、シリンダー本体にドリルアタックへの耐性を持たせた構造になっており、不正開錠の手段として近年増えている「ドリリング(電動ドリルでシリンダーを破壊して直接ロック機構を操作する手法)」に対しても一定の防御性能を発揮する。
合鍵作成にも独自の制限があり、メーカー発行のセキュリティカードを提示しないと正規ルートでの複製ができない仕組みになっている。これにより、合鍵が不正に複製されて出回るリスクが大きく低減される。今回のように引っ越し直後で前住人の鍵流通状況が不明なケースには、特に意義のある選択となる。
取り付け作業は既存シリンダーの取り外しと新シリンダーの取り付けで完了し、動作確認まで含めて短時間で対応が終わった。引っ越しに伴う各種手続きの中でも、鍵交換は防犯の根幹に関わるため後回しにできない項目の一つだ。住所変更、ライフラインの契約、家具家電の搬入といった目に見える作業に意識が向きがちだが、鍵の状態を早期に確認・更新しておくことが、新生活の安心感に直結する。
調布市の作業事例








