深夜に鞄ごと鍵を紛失したディンプルキー物件の破錠開錠と鍵交換

サービス内容
鍵開け
作業内容・修理箇所
ドア
ご依頼地域
調布市 八雲台
作業時間
45分

お客様からのご依頼

深夜0時を回った頃、鍵の入った鞄ごと紛失してしまったという相談を受けた。すでに最寄りの交番には足を運んで遺失物の確認をしたものの、届け出はなく未解決の状態。時間帯的に知人を頼ることもできず、心細い様子での問い合わせだった。場所は調布市八雲台で、深夜帯のため道路の混雑もなく、20分後には現地に到着して合流できた。

現地で詳しく調査を開始した。住人は当初、鍵穴からピッキングで開けてもらえるものと想定していたが、実際に鍵穴を確認するとディンプルキータイプの高防犯シリンダーが取り付けられていた。ディンプルキー、特にCP認定クラスのシリンダーは、内部にピンを複数方向に配置した複雑な構造を持ち、現場でのピッキングでは現実的に開錠が困難な仕様となっている。

こうした高防犯シリンダーがピッキング不可能とされる理由は構造上にある。従来のギザ鍵タイプは鍵山の凹凸でシリンダー内部の1列のピンを揃えるだけで開く構造だが、ディンプルキーは表面のくぼみに対応するピンが上下左右複数方向に配置されており、それぞれのピンを同時に正しい高さに揃えなければシアラインが一致しない。さらにMIWA PRやGOAL V18系のシリンダーには、ロッキングバーやアンチピッキングピンといった追加の防御機構が組み込まれており、特殊工具と熟練の技術をもってしてもピッキングでの開錠は現実的でない。

この旨を住人に説明し、ピッキングではなく破錠による開錠が必要になることを伝えた。破錠とは、シリンダーや錠前を物理的に破壊して内部のロック機構を強制的に解除する方法で、防犯性の高いシリンダーが取り付けられている場合の標準的な開錠手段の一つになる。住人の了承を得た上で破錠作業に入り、シリンダーを破壊してデッドボルトを引き込み、ドアを開けるところまで実施した。

ただし、破錠した状態のままでは鍵がかからず、外出ができなくなる。さらに、紛失した鍵が外部に落ちている以上、それを拾った第三者が住所を特定して侵入を試みるリスクもゼロではない。そこで開錠後すぐに新しいシリンダーへの交換作業を続けて実施した。元と同等以上のディンプルキータイプを選定し、シリンダー交換まで含めて当日中に完了させる形となった。

このケースから読み取れる重要なポイントは、現代の住宅用シリンダーの大多数がピッキング不可仕様になっているという点だ。築20年以内のマンション、特に新築や築浅の物件では、玄関のシリンダーは標準でディンプルキーが採用されているケースが多い。鍵を紛失した際に「ピッキングで開けてもらえる」と想定して業者に依頼すると、現場で「ピッキング不可、破錠が必要」と告げられて費用が想定より大きくなるパターンが少なくない。業者に相談する段階で、自宅の鍵の種類(鍵表面にくぼみがあるか、ギザギザがあるか)を伝えておくと、見積もり時の認識違いを防げる。

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