玄関鍵が空回りする経年劣化トラブルでケース部品ごと交換した修理事例

サービス内容
鍵交換
作業内容・修理箇所
ケース交換
ご依頼地域
武蔵野市
作業時間
30分

お客様からのご依頼

鍵が空回りするという問い合わせがあった。すぐに到着できる距離にいたため、まずは現場の状況を見せてもらうことにした。武蔵野市内のお住まいで、玄関ドアの鍵が突然機能しなくなったケースだった。

現場で状況を詳しく確認すると、外側のシリンダーも内側のサムターンも全く手応えがなく、どちらを回しても空回りする状態だった。鍵を回すとそれなりに軽く動くものの、ロック解除の感触がなく、デッドボルト(かんぬき)が動いている気配もない。シリンダー側・サムターン側の両方から動かないということは、それぞれの部品自体は健全で、両者をつなぐ部分に問題がある可能性が高いと推測できる状況だった。

玄関の鍵は、外側のシリンダー、内側のサムターン、そして両者の動きを受けてデッドボルトを動かす「錠ケース」と呼ばれる扉内部の機構の3つの主要パーツで構成されている。シリンダーとサムターンが正常に回るのに鍵が機能しないという症状は、この錠ケース内部の連結機構や、デッドボルトを駆動するレバー部分が破損しているケースが多い。

状況的に錠ケースの不具合の可能性が高そうだったため、すぐにシリンダーとサムターンを取り外し、それぞれを個別に動作確認した。結果、どちらの部品にも問題はなく、やはり錠ケース側の故障で確定した。錠ケースは扉本体に埋め込まれた状態で取り付けられているため、外から見ても異常が分かりにくいが、内部の駆動部品が経年劣化で摩耗・破損すると、シリンダーやサムターンの動きが伝わらなくなる。

幸い、車載していた在庫の中に同等規格の錠ケースがあったため、その場でケース交換が可能だった。住人にも状況を説明し、ケース交換の方針で合意した上で作業に入った。

錠ケース交換は、まず扉の小口(扉の側面)にあるフロントプレートを外し、扉内部に組み込まれた錠ケース本体を取り出す作業から始める。錠ケースはフロント部分のネジで固定されており、それを外せば扉内部から引き抜くことができる。次に新しい錠ケースを同じ位置にセットし、フロントプレートを再装着して固定する。最後に、シリンダーとサムターンを錠ケースに連結し直し、動作確認を行う流れだ。

表に出ているシリンダーやサムターンと違い、錠ケースは普段目に見えない部分にあるため、健全性が意識されにくいパーツだ。しかし、シリンダーやサムターンが外的な摩耗にさらされやすいのに対し、錠ケースは内部部品の経年劣化が静かに進行し、ある日突然今回のような故障に至ることが多い。一般的に錠ケースは15年から20年程度で内部部品の摩耗が問題化し始め、特に同じ物件に長年住んでいる場合は、ある時点で交換の必要性が出てくる。

同一物件に長年お住まいの方で、鍵の動作に何となく違和感を覚え始めた場合は、シリンダーやサムターンだけでなく錠ケースの健全性も含めて点検することをお勧めしたい。シリンダーは新しくしたのに依然として動作が不安定、というケースは、錠ケースの方に問題がある可能性が高い。

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