お客様からのご依頼
リュックのメッシュ生地のポケットに鍵を入れていたら、いつの間にかなくなってしまっていたという、40代くらいの男性からの鍵開けに関するご相談がありました。鍵は誰の目にも見えるところに収納されていたのがネックとなってしまった可能性があります。
リュックの外ポケット、特にメッシュ生地のオープンタイプのポケットは、ボトルや一時的に取り出す小物を入れるためのスペースとして便利な反面、貴重品の収納には適していません。ポケットの開口部が密閉されない構造のため、移動中の振動で中身が落下したり、混雑した電車内や満員のエレベーター内で他の人が触れた際に押し出されたりするリスクがあります。さらに、視覚的に中身が見えるため、スリの標的になりやすいという問題もあります。
お住まいは世田谷区成城のマンション。作業員が20、30分程で到着できる距離にいたため、お電話いただいてすぐに現地に向かわせていただきました。
鍵穴を調査するとピッキング不可のシリンダーだったため、玄関扉の構造を利用した開錠方法に切り替えました。現代の住宅用シリンダーの多くは、ディンプルキーをはじめとする高セキュリティ仕様になっており、鍵穴側からのピッキングでは対応できないケースが増えています。マンションでもこの傾向は顕著で、新築・築浅物件ではほぼ標準でピッキング不可仕様のシリンダーが採用されています。
ピッキング不可の場合の開錠手段としては、ドアスコープや郵便受けから内側のサムターンを操作するサムターン回し、扉と枠の隙間から工具を入れてラッチボルトを操作する手法、デッドボルトの動作部に直接アクセスする手法など、複数の選択肢があります。扉の構造、シリンダーの位置、サムターンの形状、ドアスコープの種類などを確認した上で、その現場で最も確実かつ短時間で対応できる手法を選びます。
今回は玄関扉の構造を踏まえた特殊開錠で対応し、作業は15分で完了しました。鍵穴やシリンダー本体に傷を残さず、扉にも目立つダメージを与えない形で開錠することができました。
普段から鍵は目につくところにしまっていたので、周りの目を気にしたことがなかったけれど、これからは貴重品は人目につかない場所に収納するとのことでした。鍵は紛失リスクだけでなく、誰かに鍵を見られた段階で「この人がどんな鍵を持っているか」「どんな鍵穴の家に住んでいるか」を視覚的に把握される可能性があります。鍵のヘッド部分には、メーカー名やシリーズ名が刻印されていることが多く、目視で鍵の種類を特定できる場合もあるためです。
万が一の盗難の恐れもありますし、鍵の収納場所には注意が必要です。鞄の外ポケットではなく内側のジッパー付きポケット、または専用のキーケースに収納する習慣をつけておくと、紛失と盗難の両方のリスクを下げることができます。
世田谷区の作業事例








