お客様からのご依頼
マンションにお住まいの方から、鍵開けについてのお問い合わせを受けました。今玄関前にいて、鍵をどこかで紛失してしまったという状況でした。中野区に待機している作業員がいたため、無料見積もりで現場へ向かうことになりました。
鍵紛失による締め出しトラブルは、業者へのお問い合わせとして最も多いケースの一つです。出先で落とした、ポケットから抜け落ちた、別の鞄に入れ替えた際に忘れた、など原因は様々ですが、結果として家に入れないという状況は同じです。スペアキーが家の中にしかない場合、外部からのアプローチで開錠する以外に解決手段がありません。
現場に到着し、シリンダーを観察すると、MIWA製のディンプルキーシリンダーが取り付けられていることが判明しました。鍵穴の形状、表面の刻印、シリンダーケースのデザインから、MIWAの高防犯シリーズに該当する仕様でした。
住人にこの旨をお伝えしました。MIWAのディンプルキーシリンダーは、鍵穴からのピッキングが現実的に不可能な防犯性の高いタイプであることをご説明し、別のアプローチで開錠する必要があることをお伝えしました。住人としては「鍵穴から開ける」というイメージをお持ちだったため、当初は意外な反応もありましたが、現代の住宅用シリンダーの多くがピッキング不可仕様であることを理解していただきました。
ピッキング以外の開錠手段としては、サムターン回しと呼ばれる工法が選択肢になります。これは、ドアスコープ、郵便受け、あるいはドアと壁の隙間などから特殊な工具を内側に挿入し、内側のサムターン(つまみ式の施錠機構)を直接回して開錠する方法です。サムターンは扉の内側から手で操作することを前提とした構造のため、外側からアクセスできる経路があれば、工具で同じ動作を再現できます。
住人のご了承を得た上で、特殊工具を挿入し内側のサムターンを直接回す方式で開錠作業を行いました。シリンダー本体を破壊せず、扉に大きな傷を残すこともなく、無事にロックを解除することができました。作業は30分で完了しました。
サムターン回しは、本来は不正侵入の手口の一つとして知られています。ドアスコープから工具を入れる、郵便受けから腕や工具を入れるといった手法で、サムターンを直接回されてしまうと、いくら高防犯シリンダーでも意味をなさなくなります。このため、現代のマンションではサムターン回し防止カバーや、二段階で押し回ししないと回らないサムターンなど、対策が施されているケースも増えています。
業者の作業としては、サムターン回しは依頼者本人の了承のもとで実施する正規の開錠手法ですが、防犯の観点から見れば、サムターン回しが効くドア構造は不正侵入にも弱いと言えます。鍵紛失からの開錠をきっかけに、サムターン側の防犯強化(防止カバー設置、サムターン交換など)も検討すると、家全体のセキュリティが底上げできます。
練馬区の作業事例








