お客様からのご依頼
家の玄関の鍵を紛失したため、管理会社に問い合わせたところ、対応は入居者本人に任せるとの回答で、鍵の開錠と交換をセットで希望しているというご相談が入りました。仕事中のため、帰宅する時間帯に合わせて対応してほしいとのご要望でした。場所は三鷹市上連雀のマンションの1階。
賃貸物件で鍵を紛失した場合の対応は、物件の契約内容と管理会社の方針によって異なります。物件によっては管理会社が鍵交換まで対応するケースもあれば、今回のように入居者の判断と費用負担で進めるケースもあります。前者は管理が一元化される代わりに対応の自由度が低く、後者は自分で業者を選べる代わりに費用が個人負担になるという違いがあります。
住人の帰宅予定が21時頃とのことでしたので、その時間に合わせて現場に向かい、玄関前で合流しました。日中の作業と異なり、夜間の作業は照明と防音への配慮が必要になります。マンションの共用廊下は他の住人の生活動線でもあるため、深夜帯の作業音や工具の置き場所には特に気を配る必要があります。
まず特殊開錠で扉を開ける作業から開始しました。シリンダーを確認したところ、ピッキング耐性のある構造だったため、サムターン回しの手法で対応しました。ドアスコープから特殊工具を内側に挿入し、サムターンを直接回す形で開錠する手法で、シリンダー本体を破壊せずに済む利点があります。住人の同意のもと、慎重に作業を進めて開錠することができました。
扉を開けた後、鍵交換作業に移りました。紛失した鍵が外部に残っている以上、シリンダーをそのまま使い続けるのは防犯上望ましくありません。新しいシリンダーへの交換が必須となる場面で、今回は防犯性の高いディンプルキーへの切り替えを行うことになりました。
選定したのは、最近の鍵交換現場で選ばれることが多いMIWAのPRシリンダーです。PRは、鍵表面のくぼみに対応する複数列のピンが内部に配置されたディンプルキー方式で、従来のギザ鍵では成立していたピッキング手法では開錠が事実上不可能な構造になっています。さらに、内部にロッキングバー機構を組み込んでいるため、不正な鍵で内部のピンを揃えてもバーが解除されないとシリンダーが回転しない、二重のロック構造になっています。
合鍵作成にもセキュリティカードによる規制が設けられており、メーカー登録カードを提示しないと正規ルートでの合鍵作成ができない仕組みです。紛失した鍵が誰かに拾われ、それを元に複製を試みられたとしても、無断複製のリスクが大幅に下がる構造になっています。
もう一つの実用上のメリットは、リバーシブルキー形状である点です。鍵の表裏どちらを向けても挿し込めるため、暗い玄関先や荷物で手がふさがった状態でも、向きを気にせず使えます。使い勝手の良さも、PRシリンダーが鍵交換現場で選ばれ続けている理由の一つになっています。
鍵の紛失そのものは精神的にショックが大きいトラブルですが、結果として以前よりも防犯性が高く、なおかつ日常の使い勝手も向上した鍵に切り替えられたことに、住人からは満足していただけた事例となりました。
三鷹市の作業事例








